詩人、童話作家のほか、教師、宗教家、農民、地質学者でもあった宮沢賢治の非凡な才能を分りやすく紹介、また生原稿や、愛用の顕微鏡、チェロなども展示している。
このほか、賢治の童話の主人公になったような体験ができる宮沢賢治童話村もあり、駅の近くには夜になると「銀河鉄道の夜」を彷彿とさせる壁画が浮かび上がる。
花巻駅を出た列車は似内駅に到着し、北上川を渡ると東北新幹線の乗換駅、新花巻駅に到着。
そのまま列車は東進し小山田駅を過ぎて、土沢駅に停車する。
駅の南西には成島毘沙門堂があり、平安初期の作といわれる毘沙門天立像を安置。
坂上田村麻呂が北辺鎮護の守護神として建立したもので、高さが4・73mもある巨像だ。
1本の欅から彫られたもので、一見の価値がある。
土沢駅を出ると北上川の支流の猿ヶ石川に並んで列車は走り、やがて遠野市に入る。
北上山地の山々に囲まれた遠野は、民俗学者の柳田国男の「遠野物語」で全国に有名になった民話と伝承のふるさとだ。